ベビー君退院
令和元年7月17日、ベビー君無事退院!
帝王切開でこの世に出てきて15日目、色々な山を乗り越えて、ようやく病院の外の空気を吸うことができました。
退院の二日前、新生児科の担当医、Y先生との面談があり、そこで退院決定!
Y先生との面談はこんな感じで行われた。
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ベビー君のお父さん、お母さんね。
はい、よろしくお願いします。
今日はね、退院の相談をしたかったの。
心配された黄疸も数値が下がって、全く問題なくなったから。
良かったね。
一応ね、これ病状をまとめた「総括」ね。
医学用語ばっかりで、一般の人にはかなり難しい内容なんだけどね。
ちょっと読んでみるね。
<病名>
新生児無呼吸発作
新生児ABO不適合溶結性疾患
脳浮腫
<主訴>
Sao2低下
<現病歴>
在胎38週3日 体重3178g(AFD) ICSIによるに妊娠で母体恒例のためC/Sで出生、Ap8-9、羊混なし、臍帯血 pH7.293 BE3.1。 生後から多呼吸とSa02低下認め酸素投与したが改善なく入院。
<入院経過>
無呼吸に対しCPAPと酸素30%で開始、日齢1から栄養開始、日齢3の頭部エコーでRI0.49と低下からSao2低下の原因は脳浮腫と判断した。日齢3CPAP中止、日齢4酸素中止し点滴抜去した。日齢6コット移床、日齢7黄疸遷延し母O+、児A+のためクームス提出、直接陰性、同型成人間接クームスは1時間値から陽性であった。
しかし、光線療法は必要とせず自然に低下、日齢15退院とした。
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同じ医師でも小児科でなかったら、理解できない内容なので、わからなくて当然なんだけど。
この「総括」いるかな?
夫:あ、はい、一応ください。
じゃあ、内容について簡単に口頭で補足説明するとね、、
7月2日の9:37にカイザーで産まれました。
体重、3178グラム。
元気に泣いていて、しっかりした赤ちゃんだったんだけど、保育器に入れて様子見てたらね、あ、産まれたらまず、新生児科でチェックするの。
その時はね、特に問題なくって、産まれたばかりの赤ちゃんは全員、24時間は保育器で様子を見ることになっているの。
そしたらね、キララさんの赤ちゃんね、途中で呼吸止まっちゃって、みるみる口の周りが紫になっちゃってね、NICUへ連れて行って、鼻から酸素を送って経過をみたの。
新生児無呼吸発作ってやつね。
先天性の病気とかではなくて、帝王切開で産まれた赤ちゃんによくみられるこれは一週間かからず酸素も取れて、保育器を出ることができたんだけど、次に心配されたのが脳浮腫。
これも産まれるときに少し浮腫んだり、出血があってね、わりとよくあることで自然と治まるものなんだけど、ちょっと治まるのに時間がかかってたんで、精密検査させてもらったの。
これも、問題なかったので、NICUからGCUへ移れたのね。
そしたら黄疸が出てきちゃったのね。
黄疸は特に珍しい事じゃないんだけど、よくあるケースとしては生まれてから1週間くらいで黄疸が強くなって自然と治まるのね。
ところが、黄疸が強く出てきたのがちょっと遅くて、数値が高めだったんで経過を見ていたんだけど、数値も下がったんで治療は不要と判断。
問題ないので退院、ということ。
良かったね!
今日は無理だけど、明日でも退院できるけど、どうする?
夫:明日はちょっと会社休めないので、明後日でお願いします。
あ、明日じゃないんだ。
もう書類まわしちゃったけど、明後日ね。
はい、そうしましょう。
何か、聞いておきたいことある?
じゃあ、次回は一か月健診で来院してね。
その後は地元で大丈夫だから。
じゃあ、8月1日に予約入れておこうね。
あ、そうそう、黄疸のことね。
ちょっと補足するとね、お父さんAB型でしょ。
そしてお母さんがO型。
赤ちゃんとお母さんの血液型が違うとね、ABO不適合となって黄疸が出ちゃうの。
これは仕方ないの。
二人目を考えているんだったら、二人目はもっと症状が強く出るからね。
それは頭に入れておいてね。
あ、それとね、赤ちゃん、A型ね。
夫:でも血液型は変わるのでは?
うん、変わることもあるけど、ほぼ間違いなくA型。
一応、大きくなったら出生時、新生児科でA型と言われたと言ってね。
変わらないと思うけど。
夫:B型じゃなければいいです(笑)
何か不明点はあるかな?
じゃあ、退院は明後日ね。
で、次回診察は8/1ね。
じゃあ、そういうことで。
退院おめでとうございます。
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と、こんな感じでした。
NICU入院は生後約5時間後、15日間の入院生活はこうして無事に終えることができた。
ベビー君が入院したとこで、原因は帝王切開を選択したからではないか?自分が高齢だからなのか?不妊治療を経て妊娠したからなのか?など責め、もしかしたら、このまま命を失ってしまうのかも・・と恐れおののき、涙した日々だった。
苦しかったけれど今にして思えば、出産後、帝王切開の傷の痛みや精神的に疲れていた頃に24時間看護でベビー君を診てもらえていたのは、母体(私)を休めるための計らいだったのかな、と思う。
産後2日目から問題なければ母子同室、ということなのだが、これ、かなりキツイはず。。
事実、退院後、ベビー君を連れて実家へ2週間ほど帰り、一緒に生活し、自宅へ連れて帰っての生活は睡眠不足との戦いでフラフラ、、意識朦朧、そしてイライラして、、とても自分が自分じゃない感じだったから、ベビー君入院期間は貴重な休息時間だったと思う。
入院中は心配で心配で、ちょっと壊れそうだった私を支えてくれたのが、NICUの看護師さんたちが書いてくれていたメモ(お手紙?)。
今でも、時々読み返しています。
大事な宝物なので、ベビー君が大きくなった時まで大切にとっておこうと思う。
これからも、つらいことはたくさんたくさん待ち構えているはず。
その時にこれをまた手にして、グッと堪えられますように、、
さあ、ベビー君との生活が始まった!
そして、色々な葛藤も始まったのでした。