不妊治療振返り⑬ 新たな選択 ~まだ諦めたくない~
前回の振返り、、あの「加藤レディースクリニック」に「見切りをつけられた」私。
ショックもショック、、、とは言え、年齢的なことを言われちゃえば、その通り!
一方で、「自分でできるケア」は自分でしつつ、「及ばないところ」をプロの手を借りているんだけどね、などとも思うのである。
自分で設定したリミットも過ぎ、「持ち球」(凍結胚)もなくなり、加藤医院長にもやめ時と引導を渡されたのにの関わらず、なんだかすっきりしないのである。
加藤レディースクリニックで「最後の診察」が終わった後、友人夫妻と我々とで夫婦とで楽しい時間を過ごし、仕事の打ち合わせ、などガシガシ入れ、テニススクールも基本週一のところ、前倒しでレッスンもガシガシ入れて週3で打ちまくる、と充実した日々を過ごしたにも関わらず、何かがやっぱりすっきりしない。
この悶々とした気持ちをメープル先生に打ち明けてみた。
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2018年5月21日 メープル鍼灸治療院で治療
体のほうは、テニスをしているおかげか、柔らかくて血流もよいと褒められる。
心のほうは、モヤモヤを解消するため、鍼を打ってもらうことにした。
モヤモヤ、、、
施術中、自分の気持ちの「棚卸」をしてみた。
私の本当の気持ちは「まだ諦めたくない」だった。
46歳になっていて、より厳しい状況なのも頭でわかっている、でも、
「まだ諦めたくない」。
無謀なことにお金をつぎ込むほど、裕福ではなく、ごくごく一般家庭。
「ドブに捨てるお金はない!」これは本当の話。
あれほど、夫ともお金の話をし、自分たちのやろうとしていることは身の丈に合っていない!というのもわかっている。
それでも「なぜ」、「まだ」、「この期に及んでも」、「諦められない」?
以下、私の当時の本音。(棚卸)
(不快に思う発言もあるかもしれませんが、何卒、ご容赦ください)
だって、私、まだ「卵子が採れる」、「受精もする(顕微だけど)」、直近の卵子は「胚盤胞迄育っている」、実際に治療を始めた3年前より卵子の質が改善されているように感じるから。
お金は何とかなるじゃん!
夫には申し訳ないけれど、私はそこまで、お金の心配をしていないのです。
アリとキリギリスで言ったら、わたしは断然キリギリスなんだけど、これまでもお金は回っている。
そう、お金の話も、メープル先生には正直にお話ししている。
肝心なところを省いたらカウンセリングにはならないから。
本当のやめ時は「卵子がなくなった時なのでは?」と思うから。
加藤レディースクリニック以外にも不妊治療の専門クリニックはある!
加藤レディースクリニック側でやめ時を促されたけれど、「自分たちのところの実績が下がるからではないのか」?という穿った感情もあった。
今、思い返してみると、初診の時に、加藤医院長に、「スタートとしてはかなり遅いので、やみくもに続けるというより、ある程度、期限を区切ってチャレンジされるのがいいと思います」的なことを言われていたのだった。
だから、KLCサイドとしても、私に対する治療方針は変わっておらず、言うべき時に医院長がお出まし、そういう話になったんだと思う。
とは言え、KLC自体、ドライで言葉が少ない、コミュニケーションという意味ではあまり患者の心を掴むことができておらず、そんな誤解を生じさせるのではないかと思う。
今更のフォローは不要?だけれど、KLCは必要以上のことは言わない、感情をださないので、それが良い、という患者もいるだろう。
「不妊治療」というデリケートな医療を施していて、特に、患者が感情的になるのを防ぐため、感情移入しないための対策として、結果、ドライになるという方向にベクトルが一気に向いた結果そういう方針になったのだろうと思う。
では、何でKLCを選び、通い続けたのか?
これは、私のミーハーな部分と、安易なブランド志向があったように思う。
どういうことか?というと、有名なところで実績もあるからそこにさえ通えば、何とかなるのではないか?という考え方。
例えて言うならば、東大合格率の高い「有名予備校」に通っていれば、「東大に受かる」的な考え方(実際にはその予備校に入るにも必要ラインの学力が求められるのでタナボタな受験生はいないと思うが、あくまでも例えで。)だったと思う。
「みんなが行くから」、、というところ。
同じような年齢の友人(男女ともに)との間で「治療と言えばKLC」みたいな風潮。
だから、治療の過程、数値、結果はトラッキングしていたものの、それ以上のことは深く考えないで過ごしていた。
「お任せ感」満載、、、お金はそんなにあるわけではないのに、、
だからきっと夫も治療過程で何度か私に対して激怒したんだと、今、そう思う。
それから、都内から、千葉県内へ引越しをしたことを、「都落ち」と言われたり、自分でもそのように感じていた引越し当初。
え?引っ越しちゃうの?なんでそんなところに?(ご近所の皆様、ごめんさない。。)と複数の人に言われ、気落ちしていた時期もあったが、「住めば都」で、最寄り駅ですべて完結できる便利さを味わってしまったら、気にならなくなったのと、その都内の物件を「売却する」ことにしたので、気持ちが都心(物件)から離れた(別れると決めた相手のことはもうリセットし、忘れる、みたいな感じか?)と同時に変なプライド(ブランド志向)がなくなってスッキリしていたこともある。
つまり、超有名なKLCでなくても、実力のある「自分に合っているクリニックがあるのではないか」?という考え方に変わったのである。
鍼を打ってもらい体の血が巡っていくのを感じながら、メープル先生に、KLCから転院してうまくいったケースはありますか?と尋ねた。
「患者さんの中で、KLCを途中でやめ、Shinjuku ART Clinicに転院し、上手くいった方が何人かいますよ!」とのこと。
「Shinjuku ART Clinicは院長先生をはじめ、ドクターは基本KLC系列で経験をしているので、”できるだけ排卵誘発剤を使わない『自然周期』での体外受精を中心に、からだにやさしい不妊治療を行う”という治療方針を踏襲している。一度説明会だけでも行ってみては?」とアドバイスをもらう。
他にもクリニックはたくさんあるが、バンバン誘発剤を打って、、というところは自分の考えとは合わないので、自然周期での治療をするところを選びたいと思っていた。
そうか!病院を変えてみよう!今度こそ、きちんとリミットを設けて、あれもこれも手に入れようなんてどれも中途半端にせず、その期間は「治療のことだけ」を考えて、悔いが残らないようやって行こう!
と自分の心に正直な結論を導き出せたのだった。
仕事も新規事業立ち上げと大役を任されていたが、ほぼ立ち上げめどが立っており、あとはスタートするだけというところまで仕上がっている。
ローンチの目途も7月末としていたので、責任感をもって最後までやり、ローンチさせたら、仕事を辞めようと決めた。(あとひと月半)
目黒の物件も、買い付けが入り手続き等、決済が7月末と、これも決着がついているのでじきに手離れし、ローン残債もなくなるので金銭面でも解決の目途が立った。
身の回りを整理したので、「まだ、諦めたくない!今度こそ最後のチャレンジ」をしたいと本気で夫に伝えよう。
と、気持ちがすっきりさせることができた。
メープル先生、ありがとうございました!
メープル先生について補足すると、メープル先生は、
・鍼灸師
・一般社団法人女性のための健康医療研究協会認定レディース予防医学指導士
・同協会認定マタニティケア鍼灸師
・食生活アドバイザー2級・3級
という方で、鍼灸だけでなく、心のケアもしてくれる専門家。
回し者でもなんでもなく、本当に先生には様々な局面で不妊治療からマタニティまで
助けられてきており、夫と共に「3人4脚」?で今日までサポートしてもらっている。
状況を理解してもらえる、話を聞いてもらえる、そして血流をよくしてくれ、トラブルが改善に向かう、、、
何度か、ブログにも登場してもらっている(勝手に書いている(;'∀'))が、今、不妊治療の真っ最中という方に、私にとっての、メープル先生のようなメンターがいらしたらいいな、と思う次第。
施術後の帰路、早速Shinjuku ART ClinicのHPを検索、説明会が6/10にあるようだ!
枠がいっぱいになる前に、早速、説明会の予約を入れた。
初診も枠が限られているので、取り急ぎ、この日、最短で予約が取れる日ということで、6/25に予約を入れる!
夫の帰宅後、「まだ諦めたくない」という気持ちと、治療にかける思い、仕事、目黒の自宅売却などの目途の話、Shinjuku ART Clinicで最後の挑戦を一緒にしてほしいと話をした。
夫には、「私が諦める=自分も子供を諦める」、ということなので「自分としても諦めたくない」、という思いは一緒だと言われ、ホッとする。
期限はつけなくていいのではないか?とも言われたが、それは集中して治療をするのには気持ちが持たないので、今度こそ、11月の誕生日前まで!と決めてチャレンジしたいと伝え、これに同意してもらえた。
2018年5月21日 メープル鍼灸治療院で治療
夫と話し合って、期限付きで再度チャレンジすること、Shinjuku ART Clinicの説明会に一緒に行くことを報告した。
2018年6月4日 メープル鍼灸治療院で治療
仕事の立ち上げで追い込みが掛かっており、体がコチコチ、、。
ローンチに向けて、そして手離れするためにもうひと頑張り!
いつも通り、体をほぐしてもらう。
・・・そして、2018年6月10日、Shinjuku ART Clinic の説明会会場へと夫と二人、雨の中出かけることに・・・
これまで、3年近く治療してきたけれど、ちゃんと気持ちまで話し合えたのは今回が初めてだったかもしれない。
よい「仕切り直し」になった。
続く