不妊治療振返り㉔Shinjuku ART Clinicでの治療(その10)~切迫流産そして、卒業~
2018年11月26日、出血し、急遽、Shinjuku ART Clinicで診てもらった私。
切迫流産だった。
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切迫流産とは、、
※以下、http://www.yuhookai.jp/MLC09_QA_3.htmlより引用。
性器出血(子宮出血)や下腹部痛・腰痛をきたして、流産する可能性がある状態を切迫流産と呼びます。約15%の妊婦さんに見られ、けっしてめずらしい症状ではありません。
切迫流産にはさまざまな程度があり、適切な治療をうければ治る軽症のものから、流産になってしまう重症のものまでを含んでいます。
原因は?
原因はさまざまです。受精卵が子宮に着床して胎嚢(赤ちゃんを包んでいる袋)が成長する過程は不安定で元々出血がおこりやすい時期です。
●胎児(赤ちゃん)側… | 受精卵の異常(染色体異常や遺伝子病など) |
●母体(子宮)側……… | 子宮の収縮 動きすぎ、感染症、絨毛膜下血腫、絨毛膜羊膜炎、子宮筋腫 |
切迫流産の治療
最も大切なことは安静です。特に出血が多い時、腹痛が強い時は子宮が収縮しています。そんな時にはトイレにいく以外は横になって休むぐらいの安静は必要です。(当然、家事、仕事はできません。お風呂やシャワーも控えた方がよいです。)
その他に薬物治療もありますが特効薬ではありません。
治療薬
(1)子宮収縮抑制剤
(2)止血剤
(3)ホルモン剤
(4)抗生物質(感染が考えられるとき)
安静が一番です。
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そう、安静にするしかない状態だった。
診察の12/1までの4日間はずっと家にいて、横になっていた。
考えてしまうのは、最悪の事態ばかり。
元々、喜ぶ過ぎると後でまたがっかりするから、、というネガティブな考えに支配されていたので、どこかで、冷めている自分と、少しの期待が心の片隅にあるという状態。
「そうそう、そんなに世の中、上手くいかないんだよ。」と自分に言い聞かせる安静期間だった。
なんと、この安静期間中の11/29と11/30の二日連続でハナコ(愛犬・フレンチブルドッグ)が吐いてしまうのだ。
ハナコには確かに吐き癖はあるが、ここ暫く安定していたのに。。。
やはりマミー(私)の不安定さがうつってしまうのだろうか。
ハナコにも、お腹の中の赤ちゃんにも申し訳ない気持ちで一杯になる。
そして、2018年12月1日 Shinjuku ART Clinic での診察の日がやってきた。
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2018年12月1日 Shinjuku ART Clinic (8wD0)
11:20 受付
↓
11:30 採血室
↓
12:10 内診室
↓
12:27 診察室
担当:男性の医師
<ホルモン値のフィードバック>
E2------850
P4×2----46.5
<内診の結果のフィードバック>
順調に育っているとのこと。
また、「うん、ハートビートもいいね!」と言われ、少し笑いそうになった。
ハートビート、はい、確かに心拍ってことだけど、診察室で言われると何だかおかしかった。
ものすごく不安で、今日、「残念ですが・・」みたいなことを言われるかもしれないと思って来たので、ホッとした。
もちろん、まだ「安心」してはいけない!!!
次回診察は5日後の12/6、ルティナス膣錠5日分、追加で処方される。
↓
12:54 会計
金額うろ覚え、一万円しないくらいだったと記憶。。
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2018年12月3日 メープル鍼灸治療院へ
妊娠が継続するよう、とにかく後押しの鍼灸!
ハナコがまた吐く(´;ω;`)ウッ…
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2018年12月4日 インフルエンザ予防接種?
Shinjuku ART Clinicでもメープル鍼灸治療院でもインフルエンザ予防接種を受けるようアドバイスをされていたので、自宅の近くの大き目の病院へ事前に「妊婦」と伝え、予約を入れた。
予定の時間にその病院を訪問、受付でも「妊婦です」と伝え、問診票にも記載。
待つこと、30分、診察室へ通された。
すると、担当の医師、そこの医院長先生?かなりの年配の男性医師に、診察室へ入るや否や、「妊婦さんは駄目!僕はね、妊婦さんにはワクチン打たない主義なの。ごめんね。うちの本院の産婦人科のドクターにも聞いたけど、まだ8w程度じゃ打てないの。
これ、うちじゃ、責任持てないからさ。」と言われた。
一瞬、かぁーっと頭に血が上り思わず、「病院の方針ですか?先生の個人的な方針ですか?私は事前に説明して予約してこちらに伺っているんですよ。しかも、通っているクリニックでも接種するよう勧められています。日本産婦人科学会でも、妊婦の予防接種は推奨されているはずですが。」と強めの口調で言ってしまった。
「だから、僕は打たないから。ごめんね。」と言われるのみ。
そばにいた看護師さんに、「申し訳ございませんが、、、」と促され、診察室を出ることになった。
年配の男性医師の偉そうな口ぶり、上からモノをいう感じがまた怒りを増長させる。
受付のお姉さんにも、怒りが収まらなかったので「事前に予約してきて、これはないですよね。寒い時期なので、できれば自宅にいたかったのに。ダメならダメって予約した時点で言ってほしかったです。それにしても、お考えが古いというか、情報がアップデートされていないんですね、こんな大きな病院なのに。。。」と嫌味も込めて行ってしまった。
簡単に言うと、インフルエンザ予防ワクチンは「死んだワクチン」なので妊婦にも推奨されている。むしろ、妊娠中にインフルエンザにかかってしまうと、重症化しやすく、死亡例もあるそうだ。
そう、はっきり言って、私の時間を返して!
そして、爺さん先生、勉強しようよ!(本当に偉そうな頑固ジジイだった!)
こういう病院はインフルエンザ予防接種である一定の時期は設けているんだから、、、
古い知識のままだと恥をかきますよ!
(同じ本院の産婦人科の先生に、、云々は恐らく嘘だと思う。産婦人科でこのガイドラインを知らないということは考えにくく、確認すらしていないと思われる。)
この病院は、「二度と行かない、言ってはいけない病院リスト」に入れることにする。
後日、今回のこの件、友人に話したら「さすが、帰国子女!言うねぇ、、」と言われる。
そうかな?帰国子女だからかなぁ?
はっきりと反論しなくちゃ気が済まないところはあるけれど、この件、他の妊婦さんも同じような行動にでたのでは?
その後、別のクリニックでインフルエンザ予防接種を無事にしてもらう。
この時の担当医師に、拒否された件を伝えたら半ば絶句していて、「いるんですよね、、今時、患者さんに高圧的で古い考えの先生が・・・」と言っていた。
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2018年12月6日 Shinjuku ART Clinic (8wd5)
5日ぶりの診察の日。
母が、どうしてもついていくというので、一緒にクリニックへ。
なんだか、浮かれた感じの母が疎ましい。
新宿駅から、クリニック迄の道中、副都心の高層ビルやその周辺の整理された並木道が見事に紅葉していて、「ママ、久々に新宿の紅葉を見たわー」などと言って私をイラつかせる。
そう、あまり浮かれてほしくないのだ。
今日何があるかわからないんだし、、、喜びモードにはなれないんだから。。。
診察ごとに何を言われるか、ドキドキして毎回足を運んでいるこの気持ち、、、
わかってもらえるとは思えないが、私の気持ちを乱さないで欲しい、、、
10:50 受付
↓
11:02 採血室
↓
12:21 内診室
え???? 何?
なんと、母が、一緒に内診室に入ろうとした!!
ここで待ってて!
(強気口調で言ってしまう)
どうやら母は、一緒に内診室に入って、エコーを見たり、心拍を聞いたりすることができると思ったらしい「母親の権限として」(-_-;)
周りにいた方も相当引いていた。。。
↓
12:40 診察室
<ホルモン値のフィードバック>
E2------857
P4×2----36.8
<内診結果のフィードバック>
「いい感じですね。心拍も力強くなっているし。」
次回は6日後の12/12に来てください。
ということで、次回予約を入れる。
なんとなく、うまく行っていれば、「今日卒業なのかな?」、と思ったが、違った。
卒業はまた次週へ持ち越し。お預けになてしまった。
ルティナス膣錠の追加はなし。
↓
13:03 会計
約7,000円
クリニックを出た後、母とランチをした。
中華を食べた。
「でも、本当に大変なことよねー。」
「あんなにたくさん患者さんがいて、みんな頑張っているわねぇ」
「それにしても、なんであなたがこんな大変な目に遭わなきゃいけないのかしら?」
「健康な体に産んでもらって、健康に育ったのにねぇ・・」
「ここまで頑張ったんだから、もういいんじゃない?」
「で、どんな治療なの?」
言うまでもなく、食事は美味しくなかった。
何で、母を連れてきちゃったんだろう。。。
不妊の原因がわかれば誰も苦労しないし、どんな治療かって、、調べればいいじゃない?きちんと聞くつもりもないくせに。。。
挙句には、「この人も、大変だったみたいね」などと言い、芸能人の不妊治療の記事の切り抜きを出してきた。
仕事、夫のこと、お金のこと、色々とストレスはあったので、そのストレスを排除してきたり、クリニック変えたりとしてきたけど、排除仕切れていなかったストラスがここに!
私の最大のストレスは「母」だったのかもしれない。
ここまで来て母にイラついて、傷つけられて、ダメになったら「恨んでも恨み切れない」かも。
帰りの電車はあまり話さなくて済むよう、ばらばらに座り、私はスマホをずっと見ていた。
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2018年12月10日 メープル鍼灸治療院へ
母とのことをぶちまける。
メープル先生はうんうん、と聞いてくれる。
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2018年12月11日 自動車教習所 へ
しばらく、お休みしていた教習所通いを再開。
まずは一コマ実技教習から。
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2018年12月12日
<午前中>
Shinjuku ART Clinic へ(9WD4)
10:00 受付
↓
10:16 採血室
採血&尿検査
↓
10:48 内診室
↓
11:45 診察室
<ホルモン値のフィードバック>
E2------999
P4×2----36.5
<尿意検査のフィードバック>
<内診結果のフィードバック>
担当医師:女性の医師
「はい、順調ですね!心拍もいいし、大きさもいいし。おめでとうございます。」
「この後、ナースセンターで色々と説明を受けてくださいね」
↓
11:53 ナースセンター
次の病院への紹介状を受け取る。
また、出産後に報告の「はがき」を送るよう依頼される。
その「はがき」、、出産したか流産したか、健康体かどうか、など記載する項目があり、卒業を浮かれる気分にはなれないものだった。
そうだよね、クリニックはここで終わるけど、これから先が長いんだもんね。。
「地味に喜ぶ」というよりも、却って心配な気持ちになる。
↓
12:29 会計
検査料約7,000円と成功報酬料金、248,400円を支払う。
「最後にお時間ありますか?医院長先生がお話ししたいということなのですが。。」
とのこと、診察室迄で呼ばれるのを待つことにした。
↓
12:37 院長先生とご挨拶
阿部医院長先生とお話。
実は、診察が阿部医院長先生でなかったので、最後にお目にかかれないのは残念だと思っていたところだったので、お目にかかる機会があって嬉しかった。
先生のソフトな、優しい口調、どれだけ癒されたか。
「一緒に、頑張りましょう。」
「着床しますように。」
なんて言葉も他のクリニックでは聞けなかった言葉なのでとても励みになった。
看護師さんたちもフレンドリーでとても良い雰囲気の中で治療を受けられたので、その点もとても良かったとお伝えした。
最後に先生に「卵の力!ですよ。本当に奇跡に近いことです!最後まで頑張ってくださいね。」と言われた時に思わず、涙。
やっと、実感がわいてきた。
もちろん、「地味に喜ぶ」、という心がけは変わらないが、今「妊娠しているんだな」ということ、ようやく実感、自覚することができた。
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こうして、クリニックを無事卒業。
クリニックからの帰り道、市役所によって「母子手帳」をもらい、駅で「マタニティーマーク」を手にした。
母子手帳は妊娠がわかった時点でもらっていいようだが、これまでもらいに行く勇気がなかった。
マタニティーマークも公に「妊娠してます」とするのもはばかられ、できないでいた。
ネガティブな私も、ようやく「妊娠したんだ」ということを実感。
でも、私は47歳のスーパー高齢出産。
地味にしか喜んではいけない!!何があるか本当にわからない!!
これからは不妊治療振返り、ではなく、マタニティ生活の振返りになるが、都度都度悩んだこと、悩まされたこと、出生前診断のこと、などどのように考え、クリアしてきたかをまた綴りたいと思います。
ここから、新しフェーズに入ります。
またお付き合いいただけると幸いです。
続く