killarahanakoのブログ

43歳からはじめた不妊治療!47歳8か月で出産した超高齢ママ。愛犬ハナコのこと、日々の生活を不妊治療当時を振返りながら綴っています。

47歳8か月、ついに出産へ!!!

 

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いよいよ出産当日

 

落ち着いているつもりでも早くから目が覚めてしまった。

午前5時、空は少し明るいが、外は雨模様

私と夫、、「雨女&雨男」だからね、、やっぱり雨かぁと少し笑ってしまった。

 

初めてのドライブデート、わざわざメルセデスをレンタカーして出かけたものの、雨。

黒部ダムへ出かけた時も

福岡の夫の実家へ挨拶へ伺った時も大雨。(この時はロードスターを借りてたのに☂)

ハワイで挙式の日も☂。(写真撮影の時かろうじて雨が弱まる)

 

産まれてくる子供の名前、にちなんだものにしようかしら(笑)

 

6時半に看護師さんが部屋に入ってきて血圧、体温を測る

 

朝食はないので、手持無沙汰になり、髪にヘアアイロンを当て、整える。

最愛の人に」会いに行くのだから、きれいにしておかなきゃね!、なんて余裕をかます私。

 

ついでに大きなお腹の写真と、ママになる直前・ビフォーの自分の顔の写真を撮っておいた。

 

そして、手術着にも着替え、足には白い圧着靴下をはいて準備完了。

 (圧着靴下は思ったより履きやすく、一人で履けた!)

 

8時ごろ、夫が病室にやってきた。

やはり緊張しているのか、夫の顔を見て安心する。

 

8時半頃、看護師さんがやってきて、点滴をセット。

 

そして、看護師の卵・穂乃花ちゃんがやってきて、もう一度血圧を測り、

最後のモニターでの心拍確認を行う。

 

最後のモニター音だと思うと寂しい気持ちにかられ、モニター画面と心拍音を動画で撮った。

 

そのうち、うちの両親、妹が到着し、最後の?記念撮影をし、皆に見送られながら、そして、頂いた安産祈願のお守り達に見守られながら、歩いて手術室へ移動した。

 

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頂いた安産祈願のお守り

ここでちょっとお守りの紹介:写真左から、水天宮のお守り、出雲大社のお守り、柴又の帝釈天のお守り、京都、清水寺のお守り、一番下、阿佐ヶ谷、神明宮。

 

偶然にも、すべてお参りしたことのあるお寺や神社のもの。

 

夫は、こんなにあると神様同士で喧嘩するのでは?と心配していた。

私としては、この年齢での妊娠は奇跡に近い事でここまでやってこれたのは神様同士、力を合わせて見守ってくれていたお蔭だと思うので、最後まで、すべてのお守りとこれまで詣でたすべての神社・お寺の力にすがって乗り切りたい!!

 

本当に最後は神頼み! 

 

神様、最後までよろしくお願いします!! 

 

ということで、手術室は一階下にあるので、産科病棟を出て、エレベーターで降りていき、数歩あるいたところで到着した。

 

すると、同じく9時スタートの手術待ちの患者さんが6人!まるでデパートの開店待ちのような状態で入口で待っていた。

 

その中に、移動ベッドに乗った幼稚園生くらいの男の子がいて、シクシク泣いていた。

付き添いの看護師さんが一生懸命落ち着かせようと絵本を読んであげていたが、泣き止まず、、、そりゃ怖いよね、泣きたいよね、、ここにいるみんな、怖いのよ!!

 

帝王切開とは言え、怖いのよ!!

 

もしかしたら、、と自分がいなくなることも想像したりして、、

 

でも、そんな少年の姿を見て、少し緊張が解けた。

お互い、頑張ろう!

 

そして、9時になり、いよいよ手術室の中へ

 

想像以上に広くて心細くなる

我が家(75㎡)がすっぽり入るくらいの広さ。

 

ベッドに乗るように案内されるが、そのベッドが身幅くらいしかなくて、やたら狭い

「落ちないように気を付けて」、と支えられながら、その狭いベッドに乗り横になる。

 

大きいお腹で、ベッドの上に乗り横になるのはかなり大変で、もしかしたらこれ、出産前最大の難関かもしれない!!!

 

両手を広げて、片方では点滴、片方では血圧?心拍をとっているのか?

とにかく両手はがっちり固定されて動かせない状態となる。

 

目の前にブルーシートのような目隠しが施され、準備が整ったようだ。

 

さあ、いよいよ始まる!

 

執刀医、主治医、看護師さん3人、看護学生さん、研修医3人くらい、麻酔科医、、おそらく10名くらいに囲まれて手術が始まった。

 

 まず、ベッドから「落ちないように気を付けて、横を向くように」、そして思い切りダンゴムシのように丸くなるよう指示をされる。

 

最初にとても細い針を使って皮膚の痛み止めをし、次に脊髄くも膜下腔に薬を注入するために、細くてやや長い針(脊髄くも膜下針)を刺した。

 

最初に打った皮膚の痛み止めが効いているので、痛みは感じなかった。

 

薬の注入を始まるとすぐに、足やお尻が温かくなりビリビリとしてきて、やがて足の感覚がなくなり重い感じがして、5分もすれば、お腹から胸にかけて感覚の鈍い感じが広がり、麻酔が効いてくるのがわかる。

 

音楽も流れているようだ、、音が小さいので曲はよくわからなかった。

 

「これ、感じますか?」

「これ、痛いですか?」

 

いいえ、大丈夫です。

 

これを合図に、ガチャガチャと器具の音聞こえ、開腹作業が始まった。

 

ああ、何かされているのね、、、 感覚は全くないけれど、作業が進んでいる音だけが聞こえてくる。

 

主治医がインターンに向かって「ここ、よく見ててね」などと声かけているのも聞こえてくる。

 

この時、意識ははっきりしているので、顔は動かせないが、目は動かせるので、天井をみたり、目を動かせる限り手術室内を見ていた。

 

頭の中では、夫、両親、妹たち、甥っ子、姪っ子、叔父、叔母、すでに亡くなっているおじいちゃん、おばあちゃん、義理の両親、メープル先生Shinjuku ART Clinicの阿部医院長先生、学生時代の友人、高校時代の友人など、大好きな人たち、お世話になった人たちの顔を順々に思い浮かべていた

 

縁起でもないが、死ぬときってこんな感じなのかな?

 

よく、走馬灯のように思い出が駆け巡るなどと聞くが、たぶんこんな感じなのかもしれない、と考えていたら、

 

はい!頭でるよ!」と声がかかり、

 

オギャー💦

 

と大きな元気な声が聞こえてきた。

 

9:37だった。

 

あー、、本当にオギャーって泣くんだ!

 

看護師さんたちが、時間を連呼していた。

血圧、脈拍などが読み上げられていた。

 

途端、ふわぁ~っと涙が溢れてきた。

 

これ、現実だよね?

麻酔掛かって痛みとかないし、、 なのかな??

 

しばらくしてから、看護師さんが赤ちゃんを私のもとへ連れてきてくれた。

 

ううう、、はっきり顔が見えない!!

 

そう、手術はコンタクト着用NGなので、見えないー(-_-;)

やっぱり目が悪いってこういう時困る。。。

 

両手が使えないので看護師さんに眼鏡をかけてもらい、改めて赤ちゃんを見る。

 

思ったより、猿っぽくない

しかも夫にそっくり!!!

髪が多い!!!!

 

そして、赤ちゃんに触らせてもらった。

 

ホッとする

 

友人(男性)が産まれた瞬間に、指がそれぞれ五本あるか数えた、と言っていた。

興奮状態で手持無沙汰?な時って、思わぬ行動をするものらしい、、

 

うちの夫は、帝王切開なので立ち会えなかったが、初見の時、どんな行動に出るのだろうか?ちょっと楽しみだ。

 

さて、そこからの時間が長かった。。。

 

赤ちゃんはすぐに検査のため、新生児科に連れていかれ、私はその後の処置が始まった。

 

看護師さんたちから

 

「ママ、おめでとう、頑張ったわね!」

「もう少しで処置終わりますからね!」

「具合悪くなったら言ってくださいね!」

 

と声がかかる。

 

ドクターたちは、

 

「ここ、こういう風にね!」

「ちょっと見ててね!」

 

などと言っており、ついでに

 

「学校どこなの?」

「自分は前、北海道でやってたから、この辺のことはあまり詳しくないんだけど、このあたりではここが一番かなぁ」

 

などと無駄口?インターンの進路相談?をしている声も聞こえてきた。

 

全体的に、和やかな雰囲気だったので、帝王切開は無事に終わり、赤ちゃんも問題ないのだろうと安心し始めたとき、徐々に麻酔がキレて来たのか、胸の周りが痒きなってきた、、、。

 

看護師さんに「痒い」と伝えるも、ここは掻いてもらうわけにもいかないらしく、「血液が急に巡っているから痒いのねぇ」と言われるだけだった。

 

赤ちゃんを取り出してから、+1時間?私の処置も終わったようだ。

 

目隠しのシートが外され、ベッドの周りをぐるっとドクターや看護師さんたちに囲まれて、皆で一斉にシーツをつかみ、

 

いちにーのーさん!

 

で、持ち上げられ、スタンバイされていた病室のベッドへと移された。

 

ドラマで見るような光景、こんな重たい私がふわぁっと持ち上がったのに驚いたのとで、思わず「おぉ~ッ」と声を出してしまい、ドクターたちに笑われてしまった。

 

手術室から自分の病室へ移送される道中、「カイザー」という言葉が何度か飛び交ったのでまた、思わず「カイザーってドイツ語?、シーザリオンのこと?」と聞いてしまった。

 

なんでこんなこと聞いたんだろ??

麻酔がキレる時って変なことを言うと聞くが、このことなのかな?

 

産科病棟へ戻ったところで、病棟入口そばに新生児のいる部屋があり、ガラス張りになっているので、ここで対面ができるのだ。

 

赤ちゃんと一時間ぶりに再会!

きれいに服を着せられていて、直後は顔しか見られなかったが、全身が見られて、これまた安心!

 

と、ここで、看護師さんたちが、「あれ?キララさんのご家族がいない、、どこにいるのかしら??」「本当はここでキララさん、ご家族そろって初対面するはずなのに」と。

 

へ??

 

うちの家族は、夫はいったいどこに?何してんだろう?

 

私を見送った場所=新生児のいる部屋の前、で待機するところがあったのに、なぜか、私の病室にいたらしい、、、

 

タイミング逃しちゃって、、、もお、これだからなぁ、、、(-_-;)

 

後から聞いたら、家族で名前の漢字をなににするか、あーでもない、こーでもないと話していたそうだ、、。

若干あきれる話だが、この時、漢字が決定したので良しとしよう。。

というか、するしかない?(笑)

 

さて、私のベッドで新生児室入り口を塞ぐ訳にもいかず、仕方がないので病室へ戻ることにした。

 

病室へ戻ったのは11時ごろだった。

 

そこにいた夫たちに「赤ちゃんもう来てるから、見に行って」と告げ、そのまま、ひと眠りすることにした。

 

夫と家族は思い思いに写真を撮り、やれ、どっちに似ているとか、興奮気味に話していたそうだ。

 

病室へ戻った時、なぜかとても寒くて体温を測ったら34度、、首元にタオル、毛布もぐるぐるにされ、体を温めることに。

 

足元も浮腫まないよう、両足にマッサージの機械が設置され、尿道カテーテルを付けられ、もの凄い姿になっていた。

 

夫と家族が写真撮影から戻ってきたが、一旦、ハナコも心配だからと、自宅へ戻ってもらうことにした。

 

私は無事出産した安心感からか、はたまた、これはやっぱり長い長い夢の話だった?(まだまだ、ネガティブ)からなのか、ウトウトしてきた。。。。

 

しばらく眠ることにした💤

 

続く