キララ家のピンチ ~ベビー君・ハナコを連れて家を出るの巻・二日目~
家を出た(追い出された)翌日、大物荷物(ベビーカー、ロッキングチェアなど)を父の車で運び出した。
「一か月もあれば、家具とか全部出せるよね?」と言った夫の言葉が耳に残る。
家具、そう、ほとんど私の独身時代にそろえたもので、私のモノだ。
でも、モノなんてどうでもいい、、
ベビー君とハナコの必需品以外は正直どうでもよい。
こんな時にハナコ?って思うかもしれないけれど、ハナコは私の大切な家族なので、置いていくのはあり得ない!!
この時もハナコの大好物のフード、モグワン(手作り食の美味しさ×抜群の栄養バランス『モグワン』)とおもちゃは必需品として持ち出した。
モノなんてあとから買えるし、一緒に使ったものなんて持っていく気がしないし、もって行き先がない!実家にお世話になるにしても置き場がないのだから。
夫が自分で処分するか使い続ければいい。
それぐらいの負荷は夫にかけてやりたい。
でも、あんまり感覚的に気にならないタイプのようだから、使い続けるだろう、、、
「さて、次にこの家に来るのはいつだろう?」と思いながら家を後にしたのだった。
父は車中、私を励ますかのように、また自分に言い聞かせるかのように私に言った。
「ベビー君の改名をする」
「養育費は必ずとれよ!」
「パパがちゃんと弁護士つけてやるから安心しなさい!」
「しかしバカな男だな、、社会的信用も失うのにな、、」
「子供を授かったことだけは感謝だな」
「こんな可愛いこがいるのにな、、信じられないな」
「心配するな、ウチ(実家)があるんだから」
「お宮参りなんて無しだ。向こうの親に会う気にはなれない。向こうの親に謝られても嫌だし、そんなことさせちゃ気の毒だ。向こうの親だってどの面下げてってことになるだろう? ウチの家族だけで楽しく祝おうや!」
「まあ、落ち着いてからゆっくり進めような。」
父の発した言葉はありがたかった。
が、どうしたいとか、そこまでの思いが巡らず、「うん、うん、」と言うのが精いっぱいだった。
義母と事のいきさつ、お宮参りを中止するか否か、電話で話した後、ベビー君を抱きしめながら声を出して泣いてしまった私。
そんな姿を両親に、この年になって見せることになるなんて本当に情けない、、
あ、、、またこれを書いていても涙が溢れてくる。
(なんだろう、、この悔しさ、悲しさ、恨み?一生忘れないでしょうね。。)
両親もどんなに心を痛めたことだろう・・。
あぁ、、、情けない、、申し訳ない、、
一度泣いてしまったら、ぐっとこらえていたものが崩れていってしまい、そこからはもうメソメソ、、ダメな娘です。ダメなママです。
この3年間、治療を通してずっとお世話になっていた鍼灸治療院のメープル先生にまでメールをしてしまい、心配をかけてしまい、結果お電話までもらってしまいました。
夫の状態を都度、話を聞いてもらっていたので、状況を理解してもらえた。
「キララさんは悪くない!あなたの味方ですから!」
「悪いけれど、ご主人、常軌を逸してますね、、」
「逃げて正解ですよ。」
魔法の言葉の数々。
力が抜け、そのあとゆっくり昼寝をすることができた。
これからどうするのか、とにかくすべて言われたことを日記にでもいいから記録を残しておくことが大事!地域のソーシャルワーカーにも相談を入れることで、ベビー君と私の身を守る手段を得ること、などのアドバイスもあり、冷静になることができた。
そんなママをよそに、ニコニコ笑っているベビー君。
なんて可愛いの!!!
この笑顔を一生かけて守りたい!
ハナコものびのび、ジイジと楽しく遊んでいて、すっかりジイジとはお馴染み。
ジイジの膝でぐぅぐぅとイビキをかきながら寝ている。
これも一つの幸せな光景。
しかし、たった3ヶ月でもうギブアップとは、、、
本当に情けない。
自分もだけど、夫も。
続く